東京池袋西口 ズバリ当たる 占いの館ルティナ

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真咲 優先生

The moon


昨日は中秋の名月である満月が、見事に夜空を制していました。
その白銀に輝く高質な月を見て、やはりふと思うのです。

タロットにも
ルノルマンにも

Moon

というカードがありますが、両者に於いてその意味が全く異なるということ。

勿論、占術を行なっていく中で、どのようなことを”見る・観る・視る”かによって、同じカードでも様々に意味・内容が変わってくるので、まるで英単語を日本語訳するかのように、カードのそれ自体を単一的な意味に落とし込めてしまってはならないのです。

が、

私は特に双方のカードに於いて、同じ名前、象徴的なヴィジュアルを持つモノなのに、こんなにも印象や個性、またその内面性が違うのかと感じることがしばしばでした。

まずタロットのmoonですが、カードの持つ意味合いや印象として、あまり良くないカードと言われています。
また一般的にタロットの場合、正逆があるので、大凡のところで、正位置で悪い意味合いのカードは逆位置を取った時にその意味や力を反転させることが主ですが、タロットのmoonは正逆共にポジティブな意味や力を持てないことが大枠のところです。

不安とか、先が見えない状態、すごく不明瞭で曖昧と言った意味が、逆位置を取っても、それが徐々に漸く好転していくと言った意味や力に留まり、遅々とした"夜明け”といったものが強い印象でしょう。

どうしてもsunに向かう為の序章としての側面が大きいように思います。


ところがルノルマンのmoonは、同じルノルマンのsunとも別に、独立した輝きを放っています。

意味合いとしても、品位や直感、霊性的なものを指したり、評価を得たりといったような高い品格を表しているのです。

このmoonのストーリーとしても、「月の娘がその昔、闇夜を照らして夜に蔓延り徘徊する魔女や魔物を"制した"たり、夜に彷徨う旅人を助けたりした」というイギリスの昔話も一つ噛んでいるような格好です。


…Moon

これだけで見てもやはり様々な側面を持つ、moon。
この多面性は、月の裏側という神秘性にも繋がりますね。

人間も、自身の背中は見えないものです。
自分自身であるが故にです。

だからこそ一人一人、素敵なんですね。

そんなことを思う満月の夜でした。

Yu Masaki



2020/10/03 11:30

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